昨今、さまざまな社食サービスが登場し、中でもデリバリー型の社食サービスが人気を博しています。なぜなら、厨房を備えた一般的な社員食堂を設置するとなると、食堂のスペースが必要だからです。
それに加えて、調理器具や調理スペース、調理スタッフも当然必要となり、毎月の社員食堂にかかる材料費や人件費の確保、原価計算、給与算定など、人事や経理にかかる手間も大きくなります。
そのような現実を踏まえると、デリバリー型の社食サービスは非常に魅力のあるサービスといえるでしょう。
ただ、実際の社食とは違ってその場で見ることができない社食サービスだけに「一体どんなデリバリー型の社食サービスがあるのか」など、気になる点があるのではないでしょうか。
今回は、デリバリー型の社食サービスについての疑問を解決できるように、詳しく解説します。
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デリバリー型の社食サービスが人気
デリバリー型の社食サービスは、名前の通り社食を会社に届けてくれるものです。お弁当やお惣菜、レストランのメニューを届けてくれる社食サービスまで、多岐にわたります。
「お弁当を作る時間も気力もないから、社食で安く済ませたい」「周囲に良い店がない」「雨の日は外に出るのがおっくうに感じる」など、ランチに悩む社員の方々にもうれしいサービスです。
デリバリー型の特徴・強みとは?
デリバリー型の社食サービスの一番の魅力は、やはり「外にわざわざ買いに行く必要がない」ということに尽きるのではないでしょうか。
梅雨時や台風などの悪天候の中、外に出るのは誰しも嫌なものです。会社の近くにコンビニなどのお店がない場合は、買いに行くだけで時間がかかってしまい、貴重なランチタイムの時間が減って休憩時間も少なくなる、というケースもあるでしょう。
「会社の近所にあまり店がない」「近くに店がないからランチ時は店が混雑して入れないランチ難民である」「お弁当を作る時間や気力がないけど、もうコンビニにも飽きて来たし、健康面も心配」などといったさまざまな悩みもデリバリー型の社食サービスで解消できます。
近くにお店がたくさんあったとしても、外へランチを買いに行ったり食べに行ったりするのには、時間がかかりますが、デリバリーなら時間の節約が可能です。
会社にいながらにして、好きなメニューをデリバリーしてもらえると、休憩時間を多く取ることもできます。
デリバリー型の社食サービスにはいろいろなサービスが提供されており、選択肢が豊富にあるのも魅力です。選択肢が多ければ、コンビニ弁当と違って飽きもこないし、選ぶ楽しさも味わえます。
PCのみならず、いつも使っているスマホやタブレットからもスピーディー、かつ簡単に注文できます。
デリバリー型のデメリット・注意点は?
デリバリー型のデメリットとして、注意しておきたいポイントがあります。
まず、サービスによっては、注文時間の制限があることです。例えば、前日までに注文を完了しておかなければならないものや、当日キャンセルができないサービスもあります。
オフィスのみんなでお弁当のデリバリーを注文する場合は、お弁当の量が均一である場合が多く、人によっては多過ぎたり足りなかったりすることもあるでしょう。
また、コストを抑えるために、お弁当の種類をあえて少なくしているサービスもあります。
「安いのはうれしいけれど、自分で好きなメニューを選べない日替わり弁当を選ぶのはちょっと……」などと考える人も出てきて、弁当を頼まなくなる日も出てくるかもしれません。
せっかくのデリバリー型社食サービスでも、頼みたい時に頼めないのでは、どうしても不便さを感じてしまうでしょう。
意外と盲点になるのが、到着する時間帯の変更ができないことです。早めに食べたいときがあっても、食事が届く時間の調整はできません。
当日キャンセルができないサービスの場合は、食べられないお弁当を誰かに譲るのか、冷蔵庫に保管してもらって帰社後に食べるのかなど、忙しい中でデリバリーされたお弁当をどうするかの対応も必要です。
注文者の都合には柔軟に対応できないことが大きなデメリットといえるでしょう。
さらに、デリバリーサービスによっては月額固定費など、別の費用がかかるところもあります。会社側が福利厚生として利用する際に重要なポイントとなりますので、しっかりチェックしておきましょう。
おすすめデリバリー型社食サービス3選
おすすめのデリバリー型社食サービスを3つ挙げ、それぞれのサービスについて紹介します。いずれのサービスも、顧客満足度が高く人気があるものなので、ぜひ取り入れることを検討してみてください。
みんなの食堂
「みんなの食堂」は、社食を低コストで導入できるデリバリー型社食サービスです。もちろん、会社の福利厚生にも対応しています。
以前は、会社に配膳担当者が来社してオフィスの一角で配膳するタイプの社食サービスでした。現在は、新型コロナ対策として、1食600円(税込)でデリバリーしてくれるシステムに変わりました。
毎日2種類のメニューから好きなお弁当やランチボックスが選べるようになっており、利用したい人は、会社専用の注文ページにアクセスして、2クリックで簡単に注文できます。
また、1週間分のメニューも見られるようになっており「明日は中華のお弁当にしよう、明後日は和風のお弁当にしよう」などと予定を立てることも可能です。
会社側に毎月の固定費用とデリバリー費用がかからない点はうれしいポイントです。専門店の美味しいお弁当を割安で食べられるのであれば、従業員も喜ぶでしょう。
最短で、問い合わせから3日後に利用が可能になるという手軽さも見逃せない点の1つといえます。
シャショクル
「シャショクル」は、有名店のお弁当から、リーズナブルなお弁当まで、ニーズに合わせてさまざまなお弁当が選べる、幅広いラインナップが特徴のデリバリー型社食サービスです。
「今日はボリュームのあるお弁当が食べたい」「健康に気を遣っているから、ヘルシーなお弁当が食べたい」など、豊富なメニューの中から個人の細かい希望に応えられるものを選べるでしょう。
また、対面販売プランと無人販売プランの2種類があり、会社の規模によりお好みのタイプを選ぶことができます。ただし、プランによって、固定費などに違いがありますので事前に確認が必要です。
品質管理についても徹底した取り組みを行っているので、安心して注文ができます。
380円出張食堂
初期導入費・月額固定費ゼロの社食デリバリーサービスです。
こちらも従来は会社に配膳スタッフが出向き、温かい食事をバイキング形式で提供するデリバリー型の社食サービスでした。現在は新型コロナ対策として、お弁当を配達するシステムに変更しています。
「380円から」と大変リーズナブルな価格でありながら、ご飯は冷えても美味しいコシヒカリを使用、出汁も天然出汁を使うなど、素材へのこだわりは妥協していません。
さらに、健康も考えて野菜たっぷりのメニューを用意するなど、身体にうれしいメニューを考案し、提供しています。
コンセプトは「まるでお母さんが作ったような、ほっこりする家庭的な味を提供」ということなので、特に親元を離れて就職し、働いている従業員にはうれしいのではないでしょうか。
平日だけでなく、土日にもデリバリーサービスの利用が可能で、メニューの要望にも対応してくれるというきめ細かいサービスが特徴です。
また、どのようなサービスなのかを体験できる試食会も実施していますので、味もチェックできて安心感もアップすることでしょう。
デリバリー型のデメリットが気になる場合は…?
魅力的なデリバリー型の社食サービスの情報をチェックしても、まだそのデメリットが気になる方は、デリバリー型のデメリットを解消した社食サービスを利用するのもよいでしょう。こちらでは、おすすめの設置型社食サービスを紹介します。
おすすめの設置型社食サービス
設置型社食サービスは、文字通り社食を社内に設置するサービスです。食事を社内に置いておいて大丈夫なのでしょうか。設置型社食サービスが一体どのようなものなのか、おすすめの2種を例として挙げて紹介します。
オフィスでやさい・オフィスでごはん
オフィスでしっかり野菜や、バランスの良いごはんをいつでも食べられる社食サービスの「オフィスでやさい」「オフィスでごはん」を紹介します。
「オフィスでやさい」は、新鮮なフルーツやサラダ、そしてお惣菜がいつでもオフィスに設置された専用冷蔵・冷凍庫から購入できる、便利なシステムです。
管理栄養士が健康的なメニューを監修していますので、食べ物だけでなく、スムージーやフルーツジュース、ヨーグルトドリンクまで、飲み物も豊富に用意されています。
支払いも簡単で、専用の電子決済アプリ「YASAI PAY」を使えば、クレジットカードや「LINE pay」「メルペイ」でも決済が可能。設置された料金箱に現金を入れることで支払うこともできます。
まさにコンビニに買いに行く手軽さで、外出せずにヘルシーなメニューを欲しい時にいつでも購入できます。
「オフィスでごはん」は、さらに惣菜に力を入れた社食サービスです。こちらも管理栄養士が監修、無添加や国内食材にこだわった惣菜が30種類も毎月デリバリーされます。
さらに、25種類のメニューが、毎月入れ替わっていくので飽きることなく選ぶことが可能です。
あのタニタの監修した惣菜もラインナップに加わり、ヘルシー志向な従業員にもきっと満足してもらえるでしょう。
オフィスおかん
「オフィスおかん」も栄養管理士が監修した健康的で美味しい惣菜が、1品100円で買える社食サービスです。毎月20種の惣菜が、会社に設置された冷蔵庫にデリバリーされます。
惣菜に特化しているので、自分で作ったお弁当に1品プラスしたり、小腹が減った時のおやつにしたりと、持ち帰って晩御飯に1品足すこともできます。
人それぞれ、都合や気分によってさまざまな用途に対応できる便利なシステムです。
首都圏エリアであれば、支払い方法は「Pay Pay」「LINE PAY」 などのキャッシュレスにも対応。専用アプリをインストールすると、キャッシュレス決済が可能になります。
まとめ
デリバリー型の社食サービスは、コストが売りであったり、バラエティが売りであったりと、さまざまなサービスがあり、支払いも簡単にできるように設定されています。導入に際してのハードルは決して高くありません。
従業員の健康や仕事へのモチベーションを高めるためにも、ランチタイムの時間を有効に利用できるデリバリー型社食サービスなどの福利厚生があると、従業員の満足度も上がりますし、結果的に仕事の効率化にもつながることでしょう。
デリバリー型のデメリットが気になる場合は、さらにフレキシブルな使い方が可能な設置型の社食サービスを検討してみてください。魅力ある社食サービスを導入して、従業員の満足度向上に努めましょう。