近年、人手不足に悩まされている企業が増加しています。社員の離職率は、企業のイメージにも大きく左右する重要な指標であるため、離職防止策は大切なことです。
他社との差別化や離職防止を図る施策として、魅力的な福利厚生を検討している企業も多くあります。なかでも社員の満足度を向上させるため、昨今注目されているのが、「社食サービス」です。
今回の記事では、「社食サービスが社員の満足度を高める理由」を詳しく紹介していきます。
>>社員の健康改善にも!社食サービス「オフィスでやさい」<<
社食利用者にアンケート!なんと6割以上が満足
2015年に株式会社ネオマーケティングが行った「社員食堂に関する調査」によると、社員食堂への満足度が、「満足」「やや満足」と答えたのが20代は64.1%となっています。
また2015年にマンパワーグループが実施した調査によると、「会社の福利厚生として良いと思うものは」の質問に、「食堂、昼食補助」と答えた人が33.9%、「実際にあった福利厚生でよかったと思うもの」の質問では「食堂、昼食補助」が最多で17.1%という結果になりました。
これらの結果をみてもわかるとおり、福利厚生のなかでも、食に関するものはニーズが高い傾向にあります。
食の福利厚生を実施すれば、社員は外食やコンビニ弁当で済ませる必要もなくなり、比較的安価で栄養バランスが考慮された食事を摂ることができます。
社食サービスなどの食の福利厚生は、他の福利厚生と比べて、誰もが平等に利用しやすく、高い利用頻度が期待できるため、社員の満足度や社内の活性化にもつながるでしょう。
社食よりも手軽に導入できる「社食サービス」
社食が職場にあると手軽に食事を摂れるため、社員の満足度を高められます。しかし、社食といっても企業の規模によってもさまざまです。
社食の導入を検討している場合は、どのような運営方式、規模や費用面はどのくらいになるのかなどをイメージしておかなければなりません。
- 直営方式
企業が調理師や栄養士を直接雇用し、経営の一部として運営していく方法です。
自社の雰囲気を変えることなく社員食堂を作れるため、企業にとっても良いアピールとなり企業自体も満足度を感じられます。
しかし、運営方式のなかでも最も手間がかかり、社内に給食設備を導入するため、少なく見積もっても数百万円の初期費用がかかってしまいます。
社員の満足度が高くなっても、資金に余裕がある大企業でないと運営を続けることが難しいのでしっかりと計画しなければなりません。
- 準直営方式
準直営方式は自社とは別に会社を設立し、他の人が給食業務を運営していく方法であり、企業が出資し、会社を一から立ち上げ、運営を他の人に任せます。
頼りになる外部の人がいれば有効な方法と言えますが、直営方法と同様にコストと手間がかかります。
- 外部委託方式
社食すべての運営を外部にアウトソーシングする方法で、別名「社食サービス」と言われています。委託された業者が、全て運営・管理を行うため、設備投資が大幅に削減できるのが大きな特徴です。
社食と言われる直営方式・準直営方式の社食の導入は費用やスペースなど、ハードルも多くあります。しかし、外部委託方式である社食サービスであれば手軽に始められるため、昨今、注目が集まっています。
社食サービスは新しく調理スペースを作る必要がなく、運営についても考えることはありません。
小規模の企業の場合、社食を導入するのは難しいと敬遠しがちですが、社食サービスはスペースさえあれば導入できます。
そして、直営方式、準直営方式よりコストを大幅に削減することができるので企業も満足度が高まります。
社食は試してみたいけれど、あまり資金を出せない、手間がかかるのは面倒という企業も外部委託方式であれば社食サービスを導入しやすいでしょう。
申し込みから最短で3日後から利用できる社食サービスもあるので、社員の満足度を高めるきっかけにもなります。
外部委託方法の社食サービスは、以下の3種類があります。
- お弁当型
決まった時間に業者がオフィスにお弁当や軽食などを配達し、対面で販売する社食サービスです。コンビニや外食時に比べ、レジ待ちも減らせるので満足度も得られるでしょう。
ただし、販売の時間が決まっているのでお昼に社内にいないと購入できません。
「野菜をもっと食べたい」「ごはんが足りない」など、量の調整ができないため、お弁当型の社食サービスを利用する際は注意が必要です。
- 設置型
オフィス内に設置した冷蔵庫に、サラダや惣菜、お弁当などを置く社食サービスです。
「あと1品欲しいな」「野菜が食べたいな」と感じた時にいつでも好きなタイミングで購入できるので、社員の満足度を高められるでしょう。
商品の補充も専門のスタッフが定期的に届けてくれるため、自社への負担は費用以外にほとんどありません。狭いオフィスでも冷蔵庫を置くスペースがあれば利用でき、限られた空間をうまく活用できるところも、企業にとっては満足度が高いでしょう。
- 外食型
提携しているお店の割引チケットを社員に提供し、外食の費用を企業が補助する社食サービスです。
チケットを提供するだけなので、企業側の管理も楽です。提携先のお店のメニューを安く食べられるため、社員側も満足度を得られやすいでしょう。
近くに飲食店がない企業の場合、外食型社食サービスを利用する際は、自社の立地も考慮する必要があります。
社食サービスで満足度UP!社員にとって嬉しいポイントとは?
社食サービスはコストやリスクを負わずに始められるということがわかりましたが、社員にとって満足度を感じられる嬉しいポイントは何でしょうか。以下の3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
- 食事代を抑えられる
社食サービスは1つ100円~販売されているので、主菜1品、副菜2品、ごはん1品でも400円です。コンビニで同じものを買ったとしても400円で買うことは難しく、外食はもっとお金がかかってしまうでしょう。
例えば、1回600円使っていた食事代を400円にできれば、200円の節約になります。200円と考えると少ないと思うかもしれませんが、1カ月23日とすると4,600円、1年にすると55,200円です。
社食サービスを利用し食事代を抑えられれば、社員の満足度を高めることができるでしょう。
- 休憩時間を充実させられる
ランチ難民という言葉があるように昼食を食べそびれたり、ランチを食べるためにお店の行列に並んだりすると、休憩時間が満足にとれなくなってしまいます。
ランチタイムはオフィスでほっと一息つける時間なので、時間を無駄に過ごしてしまうと疲れもとれません。社食サービスがオフィスにあれば、エレベーター待ちや移動する時間、お店に並ぶ時間を減らすことができます。
また休憩時間が増えることで好きなことをしたり、少し昼寝をしてリフレッシュしたりも可能です。
しっかりと休憩時間がとれることで、心に余裕が生まれ、午後からの仕事も前向きな気持ちで取り組むことができ、社員の満足度も上がっていくことでしょう。
- バランスの良い食事がとれる
社食サービスによっては、管理栄養士が栄養バランスを考えた総菜やお弁当、野菜やフルーツなどを提供するサービスがあります。
「健康のためにバランスの良い食事を摂ることが大切」と頭ではわかっているが、忙しい生活の中で実践することはなかなか難しいかもしれません。
どうしても簡単に食べられるカップ麺や菓子パン、自分の好きなものばかりなど、バランスが偏ってしまいがちです。
バランスの良い食事が摂れないと生活習慣病になったり、気分が落ち込みやすくなったりしまうことも考えられます。
その点、社食サービスであれば、栄養バランスが考慮された食事を摂ることができるため、社員にとって身体にも心にも良い影響が期待でき、満足度が高まります。
社食サービスが企業にもたらす数々のメリット
社食サービスは社員の満足度を向上させることがわかりましたが、企業はどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは主な企業の満足度を高める3つのメリットをご紹介します。
- 離職防止・生産性の向上
企業が安定して経営を続けていくためにも、社員の心と身体が健康で働ける環境を作ることが大切です。
そのため、社食サービスで提供されるカロリーや塩分のコントロールされた食事は、社員の食生活改善にもなるでしょう。
社食サービスで食生活が整うと生活習慣病の予防にもつながり、病気による休職や退職を防ぐことができます。健康な社員が増えることで企業の医療費の負担も軽減され、収益増も期待できるので企業の満足度も高くなります。
また、心と身体が健康でいると仕事に集中でき、よいパフォーマンスを発揮し生産性も向上するでしょう。
- コミュニケーションの活性化
企業は個人の集まりなので、社員同士のコミュニケーションが不可欠です。仕事中は、同じ部署やデスクの近い社員同士と会話する機会しかない方が多いかもしれません。
しかし社食サービスを利用し、飲食するスペースがあれば普段接する機会のない社員同士のコミュニケーションが増え、風通しの良い職場ができます。
社員同士の会話が増えることで結びつきが強くなり、新しいアイデアや企業に対しての満足度も上がることでしょう。
- 採用面で有利
社食サービスを導入すると社員の満足度が高くなることがわかりましたが、社員の満足度が高くなると「働きやすい企業」という良いイメージがつきます。
良いイメージがつくと、新規採用や優秀な人材の獲得にもつながるため企業側の満足度も高くなるでしょう。
利用者の満足度が高い社食サービスは?
利用者の満足度が高い社食サービスは、社員のニーズを満たしていると言えます。ここでは、人気の社食サービスをご紹介します。
オフィスでやさい・オフィスでごはん
「オフィスワーカーに明日への活力を」をコンセプトにオフィスでいつでも健康的な食事ができる社食サービスです。
導入企業数は2,000拠点、サービス継続率98.4%と満足度が高いことがわかります。
「オフィスでやさい」「オフィスでごはん」「オフィスでやさいforリモート」の3つのプランから選ぶことができます。
10名~2,000名と幅広い規模で利用可能な社食サービスなので小規模から大規模の企業まで導入できるでしょう。
新鮮なサラダやフルーツ、無添加や国産食材にこだわった惣菜を1つ100円~とお得に購入できるので、社員の満足度が高められます。
商品の集金や管理は配達員はお任せなので、社員にも手間がかからない点も人気のひとつです。
みんなの食堂
以前はビュッフェスタイルの社食方式でしたが、コロナウイルスに対応し、専門店のランチボックスを日替わりでオフィスに届ける社食サービスに変更されています。
毎日違うメニューが2種類ずつ用意されており、飽きずに専門店の温かいランチを食べることができます。
1食600円(税込)というリーズナブルな値段で配送料や固定費はかかりません。問い合わせから最短3日で導入可能です。
オフィスおかん
導入企業数は2,500拠点、サービス継続率99%、従業員満足度96%と幅広い企業が利用している社食サービスです。
3名~1,000名以上まで幅広い企業が利用できるように冷蔵庫は3つのサイズ、自動販売機での販売もあります。
全て国内製造、管理栄養士が監修したお肉やお魚が1品100円~、温め時間は1品1分と短いのも社員に喜ばれ、満足度を高める要因となっています。
毎月20種類以上の豊富なオリジナルメニュー、約半数のメニューが入れ替わるので旬の食材も楽しむことができ、懐かしくてほっとする家庭の味を感じられるでしょう。
まとめ
社食サービスが社員の満足度につながる理由を説明しました。
時短勤務やフレックスタイム、新型コロナウイルスの影響での在宅勤務など働き方もますます変化しています。目まぐるしく情勢が変化するなかで、社員の満足度を高められように企業も臨機応変に対応していかなければなりません。
そのため、ただ福利厚生を導入するだけでは、満足度を向上させることは難しいかもしれません。
福利厚生の中でも人気の高い、利用のハードルが低い社食サービスを導入することで、社員の満足度も高くなることでしょう。