働く環境を良くするための福利厚生はどのようなものが魅力でしょうか。
就活生や転職活動中の人にとって、企業選びの基準はさまざまですが、見極める判断基準として福利厚生の充実もその一つです。
そのため福利厚生に力を入れている企業も多く、なかでも、安い価格で食事ができる福利厚生の食事補助が人気となっています。
昨今はオフィス出社だけでなく、リモートワークの導入など働き方が変化しているため、食事補助の形態も多様化し、安い価格で導入できる社食サービスが人気です。
そこで今回は、社食サービスの魅力について解説し、おすすめの安い社食サービスを詳しく紹介していきます。
社食サービスとは?
従業員に充実した食事を提供することにより、健康管理に役立ちます。オフィスをより快適にするための食事補助として人気なのが、社食サービスです。
その提供方法の主なものとして、以下の3つの方法があります。
- お弁当の配達
- 社内の決まったスペースで一斉に食事提供
- 自由に食事が摂れる設置型
配達や一斉提供する社食サービスは、お昼休みの時間内に従業員が注文したり、その場で購入したりするなどして食事を摂る社食サービスです。
一方、設置型の社食サービスは専用の冷蔵庫などを置き、いつでも好きな時に食事が摂れるようになっています。
そのほかにも、おやつなどに手軽に食べられる軽食のみを設置したサービスや、専用の割引チケットなどを従業員に提供するサービスなどさまざまです。
社食サービスは何が『安い』?
社食サービスを導入するにあたり、企業側、従業員側にとって何が安いのかを詳しくご紹介します。
社員食堂を設置するよりも安い!
社員食堂を設置する際は、キッチンが必要で、業務用の調理機器や空調、上下水道、ガスの配管や電気の配線などの工事費用がかかり、初期費用で数百万円~数千万円が必要になる可能性もあります。
そして、外部委託する場合は委託管理費用、自社運営するのであれば、食材費や人件費も必要です。企業規模によりますが、数百万円~数千万円の単位になるケースもあるでしょう。
月々の光熱費も業務用機器であれば、高額になることが予想されます。
また、社員食堂として運営していく際は保健所へ届け出なければならず、必要条件も満たしていなければなりません。
このように、社員食堂は従業員にとっては安いですが、企業の手間やコストは膨大なると考えられます。
産労総合研究所が2014年に実施した「多機能化する社員食堂の実態に関する調査」によると、社員食堂を導入している企業は4割、そのうち7割は大企業です。自社で運営している企業に至っては1割もありません。
社食サービスの場合は業務用キッチンなどの設備は不要です。
提供型はお弁当を置く場所があればよく、設置型社食サービスであっても、冷蔵庫や電子レンジなどを置くスペースがあれば導入できます。レンタル費用も無料の場合が多いので、安い費用で設備を設置できるでしょう。
設備以外の初期費用について、社食サービスによってはある程度かかる場合もありますが、0円から始められる初期費用が安い社食サービスもあるなど、初期費用や維持費が安く済むでしょう。
福利厚生なら商品価格が安い!
2019年にJOYLAB株式会社がオフィスワーカーに実施した「節約に関する」アンケート調査では、7割近くがランチ代の予算は500円以下となっており、安い社食サービスは従業員のニーズが高いのが分かります。
社食サービスなどで提供される食事代は、現物支給なので福利厚生費として扱われ、非課税の対象です。
ただし、従業員の負担額が半分以上で、企業側の負担が月額3,500円(税抜き)/ 1人、以下である必要があります。
このように、企業が社食サービスの商品代金を半分まで非課税で補助できるので、企業側にもメリットがありつつ、従業員は安い価格で購入できるのです。
コスト面だけじゃない!社食サービスは『◯◯やすい』
社食サービスは安いだけでなく、従業員や企業によってさまざまなメリットがあります。導入して得られる効果は「安さ」だけではないことを紹介します。
使いやすい
社食サービスでお弁当の配達を導入している場合、ランチタイムに運ばれてきたお弁当を買うだけで、すぐに食べられます。
ランチのお店選びやメニュー選びに悩むのが面倒な時も、社内であれば使いやすく、安い価格で手軽に昼食が摂れるでしょう。
またエレベーターが混雑してなかなか外に出られなくて困る、ランチタイムで混雑したレストランの行列に並ばなければいけない、など時間を気にする必要もありません。
設置型社食サービスであれば、24時間利用できるので、昼食だけでなく、残業時の夕食や軽食も、安い社食サービスで済ませられます。
そのため設置型であれば、シフト制の企業などでも安い社食サービスとして、使いやすいシステムでしょう。
株式会社マクロミルが、2018年に都心で働く人1,000名に実施した「働く大人のランチ事情」のアンケート調査では、ランチの調達は半数がコンビニか弁当店、約4割が弁当持参、外食のみは1割に満たない結果となりました。
理由としては「値段が安い」「時間がかからない」が多く挙げられています。
このようにオフィスワーカーにとってランチは、安い価格で、社内で短時間に食べられるものが好まれるため、安い社食サービスは従業員にとって使いやすく、嬉しいサービスと言えるでしょう。
また、コロナ禍で感染のリスクが高まる中、人混みに行き外食することは高いリスクを伴いますが、社内で食事をすることで、感染のリスクも減らせるでしょう。
導入・管理しやすい
社食サービスは、工事も広いスペースも必要ないので、短い準備期間で安い費用ですぐに導入できます。社食サービスによっては、申し込み後、翌週から開始できる場合もあるでしょう。
また、設備投資なども必要ないので、少人数の企業でも安い費用であれば予算がとりやすく、導入しやすいのが利点です。
メニューを試食できる社食サービスもあり、実際の味を確認できる場合もあります。
社食サービス会社の配達スタッフが商品管理をしてくれたり、弁当の販売までしてくれたりとさまざまな形態があり、自社にあった安い社食サービスを選ぶことができます。
支払いも電子決済が使えたり、電子クーポンとして食事補助をできたりと、安いだけでなく管理しやすいのが社食サービスです。
従業員の健康管理がしやすい
多くの社食サービスが、保存料・着色料無添加、栄養バランスのとれた献立など、健康的なメニューを売りにしており、安い価格ながらも健康志向を取り入れやすくなっています。
何十品目もの食材を塩分や添加物を気にして作るのは、手間も時間も、そしてお金もかかります。
先に紹介したアンケート調査で、コンビニや弁当店を利用して、短時間で食事を済ませる人が多いことからも分かるように、仕事で忙しい中、安い費用で食事のメニューにまで気を付けることは個人では難しいでしょう。
安い菓子パンやおにぎりなど、手軽に食べられるものばかりを選んで食べてしまうと、栄養バランスも偏ってしまうかもしれません。
そこで、健康的な食事を社内で安い価格で購入できれば、自然と栄養バランスの整った食事をとることができ、従業員の健康管理にも役立つでしょう。
コミュニケーションが取りやすい
社食サービスを食べるために食事スペースに従業員が集まれば会話をし、そこから交流がうまれることもあるかもしれません。
仕事中は、同じ部署やデスクの近い従業員としか会話をする機会がなく、社食サービスがあれば、他の従業員とのコミュニケーションも図れるでしょう。
食事をとりながらのコミュニケーションはリラックスした雰囲気で、従業員同士の関係も良好となり、イノベーションが生まれるきっかけになるかもしれません。
コロナ禍で飲食店などで大きな食事会を催すことが難しい中、ランチタイムなどのちょっとした交流は大切なものになるでしょう。
安さが嬉しい!おすすめ社食サービス
実際にどのような社食サービスがあるのか、どの程度安いのかご紹介します。ここでは、おすすめの社食サービス3つを厳選しました。導入する際の参考に、ご覧ください。
オフィスでやさい・オフィスでごはん
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)はプランに合わせて冷蔵庫などを設置し、配達スタッフが届けてくれる設置型社食サービスです。
2,500拠点以上の導入実績があり、人気の安い社食サービスとなっています。
オフィスでやさいプランは、従業員の購入価格1品100円~と安い価格で、カット野菜やフルーツ、サラダごはんやヨーグルトなど、野菜不足の解消に役立つ1品から、お惣菜まで宅配してくれる社食サービスです。
宅配は週2回で、月に35種類もの新鮮な野菜やフルーツを安い価格で楽しむことができます。
お惣菜で野菜がとれるだけでなく、サイドメニューサイズの野菜やフルーツがあるので、残業中の軽食や、忙しい時の隙間時間に簡単に野菜を補うことができるのです。
持参した弁当に一品加えて栄養バランスを整えるのにも便利でしょう。
オフィスでごはんプランは、従業員の購入価格1個200円~で、安い価格で食事メニューを買うことができます。
メニューはハンバーグやグラタン、唐揚げなどの揚げ物、小松菜と人参のおひたし、かぼちゃの煮つけなど、洋食から和食まで、栄養士が監修したお惣菜などです。
基本コースとこだわり無添加コースがあり、それぞれ10種類と20種類の豊富なメニューがあり、不要な添加物や合成着色料などは使わず、国産食材を多く使用するなど、健康に配慮したメニューとなっています。
毎月基本コースでは全メニュー、こだわり無添加コースでは半数のメニューがリニューアルし、バリエーション豊かな季節にあったお惣菜が楽しめるでしょう。
企業側の負担は、以下のとおりです。
オフィスでごはん:月額25,200円〜
冷蔵庫の貸出しがあり、人数に合わせたプランも設定してもらえるので、安い価格で少人数から利用できます。
3ヵ月のトライアル(有料)や試食で味など確認することも可能です。
残った消費期限切れの商品は基本的に宅配スタッフが回収してくれるので、管理も簡単な社食サービスとなっています。
いずれのプランも、支払いは「YASAI PAY」という専用アプリでQRコードを読み取って行い、「YASAI PAY」ではクレジットカード決済のほかに、LINE PAYやメルペイでの決済も選べるようになっているのが特徴です。
>> OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)について詳しくはこちら <<
DeliEats DR
DeliEats DRは、1食380円、初期費用0円、ランニングコスト0円という安い価格が魅力となっています。
アプリで従業員のリクエストを受付け、メニューに反映させるので、食べたいメニューへと進化を続けるのが特徴的な社食サービスです。
販売個数は50個からですが、月額運営費を支払えば、少数注文も可能で、少人数でも導入できます。
取扱いメニューが豊富で、300種類、毎日8種類のメニューから選ぶことができ、当日の昼に調理したできたてを安い価格で食べることができます。保存料・合成着色料不使用のサラダやフルーツも人気です。
支払いは現金かQRコード決済で、QRコード決済ではポイントをためることもでき、昼食補助クーポンを従業員に配布することもできます。
専任スタッフが販売してくれるので毎日の注文も不要です。安い価格でありながら管理しやすい社食サービスでしょう。また、トライアルや試食会を依頼することも可能です。
Fit Food Biz Lite
Fit Food Biz Lite は、1食500円という安い価格で栄養士監修の健康ランチがとれる社食サービスです。(企業側サービス利用料負担あり)
医師・管理栄養士が7大栄養素までこだわり監修し、1食20〜30品目、お惣菜の種類は6品となっています。
白身魚のサルティンボッカ風、焼きカレー風ハンバーグ、牛肉とひよこ豆の煮込み、野菜たっぷりミートローフといったおしゃれなメニューを安い価格で食べることができます。
窒素充填方式を使用しているので、防腐剤など使用せず無添加でも日持ちは4日間です。
癌などの生活習慣病から体を守る抗酸化力は、食品添加物で低下することを自社で確認し、添加物を徹底して除くことで、一般的なお弁当に比べて非常に高い抗酸化力をもっているのも特徴でしょう。
支払いは、クレジットカードを専用システムに登録して行います。
冷蔵庫は既存のものを使用しても、無料でレンタルも可能です。1日1食から注文可能で、食事補助の設定もできるので、安い価格で少人数から導入しやすくなっています。
社食サービスも事前に無料の試食会を開くことができ、社内の反応をみてから導入できるのも嬉しいポイントでしょう。
まとめ
社食サービスは設備投資など初期費用がほとんどかからず、安い価格で従業員に健康的な食事を提供できます。
手軽に安い価格でランチを食べたい従業員のニーズに応えることができるので、満足度も高くなるでしょう。
安いだけでなく、社内で食事を摂ればコミュニケーションの活性化につながり、外出しないことで感染対策にもなります。
商品管理や販売をしてくれる場合もあり、管理もしやすいものが多いです。
試食会などで従業員の反応を確認することもできるので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。